著者
栗原 敏之
出版者
日本地質学会
雑誌
地質學雜誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.109, no.11, pp.635-647, 2003-11-15
参考文献数
55
被引用文献数
4 16

飛騨外縁帯福地地域に分布する吉城層は,その時代についてオルドビス紀,シルル紀および前期デボン紀と諸説が存在した.また,不整合とされたデボン系福地層との関係も,福地層の層序から問題点が指摘されていた.今回,吉城層の模式均一の谷の西方に位置するカナシロザコの枝沢において,新たに吉城層と考えられる地層の露出を確認した.露頭から採取した凝灰質な砂岩泥岩互層の泥岩部および露頭付近の転石として得られた珪長質な凝灰質泥岩から前期デボン紀Emsianを示す放散虫化石が得られた.従来報告されている吉城層の放散虫化石群集(Zadrappolus yoshikiensis群集)と今回発見された群集から,吉城層の時代は後期シルル紀Pridoliから前期デボン紀Emsianの前期である可能性が高い.この時代論は古城層と福地層がほぼ同時代の地層であることを示す.したがって,両側の接触関係が不整合である可能性は極めて低い.

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【論文紹介】※アクセスフリー 飛騨外縁帯福地地域の"吉城層"から前期デボン紀Palaeoscenidiidae科放散虫化石の発見とその生層序学的意義 こちらでは、デボン紀の放散虫産出が報告されています。 https://t.co/hnljDrP035 PDFはこちらから↓ https://t.co/aiHSemlSiP
【論文紹介】※アクセスフリー 飛騨外縁帯福地地域の"吉城層"から前期デボン紀Palaeoscenidiidae科放散虫化石の発見とその生層序学的意義 こちらでは、デボン紀の放散虫産出が報告されています。 https://t.co/hnljDrP035 PDFはこちらから↓ https://t.co/aiHSemlSiP

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