著者
岡田 篤正
出版者
日本地質学会
雑誌
地質学論集 (ISSN:03858545)
巻号頁・発行日
no.40, pp.15-30, 1992-12-15
被引用文献数
20

右横ずれが卓越した中央構造線活断層系は全体として直線状に延び, 地形的に明瞭に連続するが, 所々には間隙, ステップ, 屈曲部, 分岐部などの不連続部がある。この分岐のうち, とくに明瞭な横「し」の字状をなす構造については重視し, 上述の特徴に加えて, 地区毎の走向・変位速度・最新活動時期・活動間隔・地震との関係 などのMTL活断層系の諸性質を再検討して, 8セグメントと1つの不活動区域に分けた。活動的なセグメントはさらに2・3に細分される部分もあるが, こうした結果を第1図と第1表に示した。徳島県でのトレンチ調査によれば, MTL活断層系の最新活動は16世紀以降の歴史時代である。それは1596(慶長1)年大地震である可能性が大きく, 少なくともVaの部分が震源断層であったらしいが, その活動範囲はまだ詳しく判明していない。他のセグメントでも, 歴史時代の別の地震を起こした可能性が大きい。

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こんな論文どうですか? 中央構造線活断層系の活動区の分割試案(岡田 篤正),1992 https://t.co/2XSPFFNLik 右横ずれが卓越した中央構造線活断層系は全体として直線状に延び…
こんな論文どうですか? 中央構造線活断層系の活動区の分割試案(岡田 篤正),1992 http://t.co/2XSPFFNLik 右横ずれが卓越した中央構造線活断層系は全体として直線状に延び…
こんな論文どうですか? 中央構造線活断層系の活動区の分割試案(岡田 篤正),1992 http://id.CiNii.jp/MrEJL 右横ずれが…
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