著者
小松 直幹
出版者
日本地質学会
雑誌
地質学論集 (ISSN:03858545)
巻号頁・発行日
no.34, pp.149-154, 1990-03-30
被引用文献数
4

新潟油田における新第三系の褶曲は, (1)基盤までを含んだ褶曲と, (2)浅層(椎谷層以上の地層)が著しい褶曲を示すのに比べて, 七谷層以下が緩い構造を示すような褶曲とがある。新津・角田の背斜は, 西山期から基盤が東側に断層を伴いながら傾動する事によって作られた基盤を含む構造である。上昇地塊の下盤側に圧縮の応力場ができて, これによって椎谷層中のCompetent層が挫屈して桑山の背斜ができた。宮川〜東山の断面では, 七谷層はゆるい褶曲を示す. 椎谷層より上位の地層は寺泊層中の泥質岩を滑り面として激しい圧縮性の褶曲を示す。西山層の泥質岩の一部は流動によって背斜を形成している。

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