著者
西川 和夫
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学雑誌
巻号頁・発行日
vol.10, no.4, pp.35-40, 1986

多くの漢字がいくつかの要素文字から形成されている事実に注目して,課題文字に含まれる要素文字の熟知性が漢字の書字再生学習に与える効果を検証した.小学校5年生を対象に12画の未習漢字12文字について,機械的に手本文字を書写する条件,筆順に従って口唱し書写する条件,課題文字を熟知性の高い既習文字単位に分解して口唱し,書写する条件で書写再生させた.実験Iでは,各条件とも4試行ブロック連続試行した場合の学習効果を比較した.熟知情報を利用する単位口唱群の正確な再生文字数は他の2群より有意に多いことが確かめられた.実験IIでは,同じ課題文字について,第2試行ブロックと第3試行ブロックの間に1週間の延滞期間を挿入した.単位口唱群では他の2群とは異なり,延滞期間挿入による保持の低下が見られなかった.また事前の書字力の低い学習者にとっても,熟知性の高い単位口唱条件はより学習の容易な方法であることが確認された.

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