著者
室屋 大地 正岡 由香 河合 正 小久保 吉裕 太田 勲
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MW, マイクロ波 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.524, pp.13-18, 2002-12-13
参考文献数
14

本論文は,電力合成と発振周波数の安定化を同時に果たすことを目的として,電力合成運転系を構成する発振器のうち1個の発振器のみを注入同期するシステムを取り上げ,2個の発振器系について理論的,実験的検討を加えている.電力合成率の注入信号周波数と被同期発振器周波数差に対する依存性や同期範囲の結合位相依存性などを明らかにした.特に,発振器の整合周波数が注入信号のそれに等しいとき,広い結合位相範囲に亘って完全電力合成が可能であることを示した.なお,本発振器系は従来の電力合成運転系全体を注入同期するシステムに比べて,小電力の注入信号で安定化が可能であるという特長を有している.

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