- 著者
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沖野 正宗
牛島 準一
加藤 聰彦
伊藤 秀一
- 出版者
- 一般社団法人電子情報通信学会
- 雑誌
- 電子情報通信学会技術研究報告. PN, フォトニックネットワーク (ISSN:09135685)
- 巻号頁・発行日
- vol.103, no.508, pp.71-74, 2003-12-12
近年無線アドホックネットワークにおけるルーチングプロトコルの研究が注目されている。将来アドホックネットワークの発展により、多くのノードが集まった高密度なアドホックネットワークで効率的に経路を確立するためのルーチング手法が必要となってくる。現在提案されているAODV(Ad hoc On-demand Distance Vector)のように、経路制御メッセージを受信した全てのノードが再ブロードキャストを行うルーチング手法は高密度なアドホックネットワークでは適切とはいえない。そこで我々はAODVを高密度なアドホックネットワークに適用したルーチングプロトコルについて検討している。本方式では、無線到達範囲の遠くにいるノードを経路制御メッセージの中継ノードとして選択し、ネットワークに広がる経路制御やデータのためのメッセージ数を減らし、宛先ノードまでのホップ数を最小限に抑えるルーチング方式を実現している。本稿ではこの方式の詳細について述べる。