著者
川谷 隆彦 清水 裕之 マッキーチャン マーク
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.80, no.7, pp.1742-1751, 1997-07-25
被引用文献数
10

本論文は筆者の一人が先に提案したLDA法の改良と手書き数字認識への応用について述べている. LDA法ではフィッシャーの判別分析で求められる判別関数を原距離関数に重畳することにより原距離関数のパラメータの学習を行う. 判別分析においては, 判別すべき二つのパターン集合を1次元の軸z上に射影する. 今回新たな問題点として, LDA法では判別関数に1次の項のみならず2次の項まで用いるためにz軸上の分布は対称にならないこと, また, そのために最適な判別関数が求められず認識精度の向上に限界があることが判明した. 本論文では, 非対称性の影響を軽減させる方法を提案し, NISTのデータベースに含まれる手書き数字を用いた認識実験によりその効果を確認している. また, 誤読パターンの傾向の評価, および人間の読取り結果との比較を通じ, OCRの読取り能力は人間のそれにかなり接近してきていることを示している.

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