著者
ズデネク プロハースカ 伊藤 崇之 岡本 敏雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.81, no.6, pp.1150-1159, 1998-06-25
被引用文献数
17

表情認識において最も根本的な問題は, 顔画像から個人差にできるだけ左右されない表現の特徴を安定かつ自動的に抽出することである.本論文では, 表情認識のための特徴として, 顔表面上の特定領域内の動きに着目し, その自動的な抽出手法を提案する.また, 本手法で抽出される特徴の性質を示すと共に, その特徴を用いることにより自動化を考慮していない従来の手法とほぼ同等な認識率が達成されることを示す.分析の結果として「喜」, 「哀」, 「驚」, 「恐怖」, 「怒」の五つの表現パターンは「喜」, 「驚」と「哀」, 「恐怖」と「怒」の三つの分離容易なグループを形成することが明らかになった.

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