著者
川端 豪
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.77, no.10, pp.1967-1972, 1994-10-25
被引用文献数
14

音声による会話は,人間と機械の情報交換の手段として最も快適なインタフェースと考えられ,その実現には,効率的な自然言語処理の技術が必要となる.本論文では,自然音声言語の複雑性を軽減する一手法として,統計的手法に基づく新しい話題制御の機構を提案する.入力音声は予測型CFGを用いて解析されるが,このとき生成される文法規則の系列を用いてHMMを駆動し,その状態分布の偏りとして話題を同定する.逆に,この分布の偏りを動的に文法規則の確率に反映させることによって認識探索空間を絞り込む.大規模対話テキストデータベースを用いて,テキストデータ入力に対するパープレキシティの削減効果を評価し,提案する手法が強力な探索空間の絞込み能力をもつことを確認した.

言及状況

Twitter (1 users, 1 posts, 0 favorites)

こんな論文どうですか? 確率文法と話題マルコフモデルに基づく音声認識のための話題制御(川端 豪),1994 https://t.co/jyYioNG2Dy

収集済み URL リスト