著者
黒田 航 井佐原 均
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLC, 言語理解とコミュニケーション (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.204, pp.47-54, 2005-07-16
被引用文献数
4

現行の多くの概念分類体系には不備がある.その一つが意味型の概念と意味役割の概念の区別の不在である.意味型は自然類をコードするが, 意味役割はそうではない.意味役割は典型的には(利用者にとっての)機能類をコードする.非自然類が疑似的に自然類として分類されると, 分類に欠損や歪みが生じる.例えば日本語語彙大系では「番犬」と「番人」の共通性[番をする者]が表現されていない.この種の表現力の不足を補うための枠組みを, 私たちは意味役割の一般理論の観点から素描する.

言及状況

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こんな論文どうですか? 意味役割名と意味型名の区別による新しい概念分類の可能性 : 意味役割の一般理論はシソーラスを救う?(推論・意味)(黒田 航ほか),2005 http://t.co/RsNdLEkU7E

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