著者
古屋 聡一 櫻井 幸一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ
巻号頁・発行日
vol.96, no.237, pp.55-65, 1996-09-06

本稿ではLOKI91に対して確率カウンタを用いた線形解読法の理論的効率評価を行なう. この攻撃の解析から確率カウンタを1.50×2^<21>個用いて, 4, 6, 7, 9, 10段LOKI91を攻撃した場合, [Tokita, Sorimachi, Matsui, -ASIACRYPT'94, LNCS 917, Springer-Verlag, 1994.] による2<13>個のカウンタを用いた線形解読法よりも最少6%程度の平文暗号文組数で攻撃できることを示し, 12段LOKI91については僅かであるが, 鍵の全数探索よりも計算量の少ない線形解読法による初めての結果である. また, 特に4段LOKI91については最新の結果である非線形表現を用いた多重線形解読による攻撃 [Knudsen, Robshaw, -EUROCRYPT'96, LNCS 1070, Springer-Verlag, 1996.] の場合よりも1/4の平文暗号文組数で攻撃が可能であることを示した.

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こんな論文どうですか? オーストラリア暗号標準LOKI91に対する線形解読法における確率カウンタ法の効果について(古屋聡一ほか),1996 http://id.CiNii.jp/Nzp6L

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