- 著者
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阿部 正幸
- 出版者
- 一般社団法人電子情報通信学会
- 雑誌
- 電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ (ISSN:09135685)
- 巻号頁・発行日
- vol.99, no.57, pp.61-68, 1999-05-20
- 参考文献数
- 18
任意の第三者が入出力関係の正当性を検証することができるUniversally Verifiable Mix-netを二種類提案する。提案方式は, 古典的なCut-and-Chooseを用いない初めての方式である。その計算量は入力数Nおよび許容できる不正サーバ数tに対してΟ(tN logN)であり, 小・中規模の無記名電子投票に適している。また, 提案方式の一つでは, 各サーバのプロトコル参加が一度で済むため, e-mailのように比較的オーバヘッドの大きな通信路を利用する事も可能である。