著者
江花 昭一
出版者
一般社団法人日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.45, no.9, pp.655-661, 2005-09-01
被引用文献数
4

医療施設に勤務する心理士は, 初診時のインテーク面接, 心理的査定, 心理療法などの活動を担っている.したがって医師が心理士に求めるものの第一は, それらの業務の遂行に必要とされる専門的知識と技術である.また医療施設に勤務する心理士は, 医師, 看護師と並んでチーム医療の柱である.したがって医師が心理士に求めるものの第二は, チーム医療の運営への協力であり, そのために必要な知識と技術である.さらに医療施設での心理士の業務は, 医療の一環という面をもち, 心理士も潜在的には診療の補助者と位置づけられる.したがって医師が心理士に求めるものの第三は, 診療補助者として必要な法的, 医学的知識である.上記の課題を十分に達成するためには, 医療福祉分野の心理士の国家資格制度が整備されなければならないものと考えられる.

言及状況

Twitter (1 users, 1 posts, 0 favorites)

学校で見るめも:http://t.co/eefonXon

収集済み URL リスト