著者
厚東 伸佶 廣岡 素子
出版者
公益社団法人日本薬学会
雑誌
藥學雜誌 (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.124, no.10, pp.635-652, 2004-10-01
被引用文献数
1

北里大学薬学部(薬品製造工学教室(1966年4月-1994年3月)及び医薬品化学教室(1994年4月-2004年3月)奉職中の研究概要である. ベンジル保護1-OH糖誘導体の1段ワンポット(one-stage-one-pot)グリコシド化法の検討が主たる課題であった. 構築単位合成に当たり部分ベンジル糖誘導体の簡易合成法を種々検討した. 1. マクロライド糖のグリコシド化 1969年春に大村智博士(現北里大学生命科学研究所教授)より種々のマクロライド糖を頂いた. L-マイカロース(1;Me=-CH3)2)とL-クラジノース(2)とD-マイカミノース(3)2)のグリコシド化条件の検討を始めた(Fig.1). 中性分岐糖1と2のプリンヌクレオシドの合成を行った. 種々のプリン塩基と1-O-アセチル体(4;Iv=-COCH2CHMe2)などをジクロロ酢酸中にて減圧下10分間約100℃にて撹拌して急冷し, ついで保護基を除去してヌクレオシド(5)などを合成した. 有色分解物の副成を伴ったがβ-体が選択的に生成した. 3)β-選択性はα-側に立つ3-OH基の立体障害によると考えた.

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こんな論文どうですか? 脱水型グリコシド化と部分ベンジル糖誘導体(厚東伸佶ほか),2004 http://id.CiNii.jp/PXtAL

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