著者
香月 秀文 中 憲治
出版者
プロジェクトマネジメント学会
雑誌
プロジェクトマネジメント学会研究発表大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2003, pp.153-157, 2003-03-11

プロジェクトマネジメントの技術としては, C.P.M手法とC.C.M(クリティカル・チェイン)手法がある。最近米国で顕著な実績を上げ、日本でも注目を浴び始めたクリティカル・チェイン手法によるTOCプロジェクトマネジメントは、従来のC.P.M手法に基づくプロジェクトマネジメントと比較し、幾つかの際立った特徴を持っている。一方、「駅伝」は日本で誕生し育った今やワールドワイドなスポーツである。その中でも、いまや日本の正月の風物詩となったと言える「箱根駅伝」は、関東学生陸上競技連盟加盟の各大学が、1年がかりでその頂点に立つことを目標とする一大プロジェクトである。「駅伝」をプロジェクトとみなした時、その特徴はC.C.M手法のもつ特性の物差しを当ててみると多く共通の要素が見られる。C.C.M手法においては、各タスクを担当するリソースは"リレーランナー"と呼ばれ、幾つかの役割を持つ。他方「駅伝」において各区間を走る走者は、区間というタスクを担当する"リレーランナー"である。本論においては、駅伝における"リレーランナー"として役割に焦点を当てその特性を明らかにする。又、"リレーランナー"をマネージするプロジェクト・マネジャーや、リソース・マネジャーの役割にも言及する。

言及状況

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こんな論文どうですか? 2204 クリティカル・チェインと箱根駅伝 : リレーランナーの役割,2003 http://ci.nii.ac.jp/naid/110003744986

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