著者
林 品章
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.46, no.5, pp.1-10, 2000-01-31
被引用文献数
1

「台湾戦後視覚伝達デザイン運動」の研究は, 時期により二部に分けられる。前編は1945年から1970年まで, 後編は1970年以降である。本論文は台湾における第二次大戦後の「デザイン運動」と呼ばれる出来事を整理した上で, 関係する文献の探求や当事者のインタビューを通し, 台湾の視覚伝達デザイン史の基礎を作り出そうとするものである。内容としては, 「東方, 国華, 台湾広告会社」, 「中国美術設計協会」, 「黒白展」, 「デザイン人材養成計画」, 「デザイマン(設計人)とデザイナー(設計家)雑誌」などのデザイン事件が含まれている。研究の結果, これらデザインの出来事は工業デザインに関連する「デザイン人材養成計画」を除き, 全て視覚伝達デザインを主体としていることが明らかになった。また, 台湾戦後の早期のデザイン発展, あるいはデザイン教育において, 日本からの影響と日本, 米国の専門家からの協力が多くあったことが分った。

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こんな論文どうですか? 台湾戦後視覚伝達デザイン運動 : 1945-1970 : 台湾視覚伝達デザイン史研究(2)(林 品章),2000 https://t.co/gCJACHtBdy
こんな論文どうですか? 台湾戦後視覚伝達デザイン運動 : 1945-1970 : 台湾視覚伝達デザイン史研究(2)(林 品章),2000 http://t.co/20JBPzHkzZ

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