著者
早川 康夫
出版者
日本草地学会
雑誌
日本草地学会誌 (ISSN:04475933)
巻号頁・発行日
vol.48, no.1, pp.57-62, 2002
参考文献数
8
被引用文献数
1

東北地方は公共草地の数が日本一である。第4紀脊梁火山脈に先立ち大規模火砕流を噴出東流,太平洋側4つの県に4つの舌状台地を形成した。青森・岩手県に分布のものを八甲田・玉川溶結凝灰岩と呼び,柱状節理内蔵溶岩上に火山灰を薄く乗せた透水良好低地力台地に突出して多数の公共草地が造成された。しかし宮城・福島県の北川凝灰岩・白河層は石英安山岩由来の灰白色石英質粗砂で懸垂水に富む。床締めなどの土地改良で田畑化が可能となり,俄に私有地化が進み公共用地が減った。北上・阿武隈山地のマサ土も石英質粗砂でこれに類す。

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