著者
妻鹿 純一 川辺 弘之 水川 一廣 山口 秀紀 渋谷 鉱
出版者
社団法人日本補綴歯科学会
雑誌
日本補綴歯科學會雜誌 (ISSN:03895386)
巻号頁・発行日
vol.40, no.2, pp.217-222, 1996-04-01
被引用文献数
2

本研究は,診療姿勢が慢性心不全患者(心胸郭比-77.0%および59.0%)の全身状態に及ぼす影響をカブノモニターを用いモニタリングを行うことにより検討した.起座位において正常なカブノグラムを示したが,水平位では呼気平坦相に二峰性あるいは三峰性の波形が認められた.さらに,経皮的酸素飽和度(SpO2)についても水平位では低い値が認められた.本研究は歯科治療時の心不全患者の全身状態に診療姿勢が影響することを示したものであり,水平位を長時間強いた場合,歯科治療時に偶発症のリスクを増加させる可能性がある.

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こんな論文どうですか? 補綴治療時の診療体位が全身状態に及ぼす影響 : 心不全を有する高齢者歯科治療の呼吸・循環管理,1996 http://ci.nii.ac.jp/naid/110003858437 本研究は,診療姿勢が慢性心不全患者(心胸郭比-77.0%および59.0%)の

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