著者
杉村 義広
出版者
公益社団法人地盤工学会
雑誌
土質工学会論文報告集 (ISSN:03851621)
巻号頁・発行日
vol.15, no.3, 1975-09-15

わが国の地震応答解析の問題点について述べた。●わが国の強震記録は極めて少なく, 同一地盤でも地震の種類によって地震波が異なることもあると考えられる。●応答解析法にはA)周波数応答解析(モーダルアナリシス), B)直接数値積分法がある。●モデル想定法には次の方法がある。(1)重複反射型, 地震基盤の地震波形を推定するのに利用できるが, 地盤は弾性体とする。(2)半無限弾性体モデル, 逸散減衰の等価バネを想定するのに用いるが地盤は弾性体とする。(3)質点系振動モデル, 地盤も質点に置き換え, 非線型化も可能である。(4)FEMモデル, (3)を発展させたものであるが, 電算機の容量が大型になる。●軟弱地盤上の建物の場合に地下階があれば, (2)または(2)と(4)の組合せモデルを, クイ基礎であれば, (3)または(3)と(4)の組合せモデルを用いると便利である。いずれのモデルにおいても地盤またはクイをどのような数値で表わすかが, 最大の問題点である。

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