著者
鈴木 光喜 須藤 孝久
出版者
日本雑草学会
雑誌
雑草研究 (ISSN:0372798X)
巻号頁・発行日
vol.20, no.3, pp.105-109, 1975-11-25
被引用文献数
6

発生予測の基礎資料を得るため,代かき時期を想定して4月20日から8月2日まで8回にわたって12科19種の雑草種子を播種し,温度と発生との関係を検討した。(1)各播種期を通して,出葉始めまでの日数は,畑地埋蔵種子および畑地埋蔵後湛水地中埋蔵種子が最も短く,戸外風乾貯蔵種子が最も長かった。したがって,温度と発生との関係の検討は,畑地埋蔵種子を対象にして行なった。(2).出芽始期はミズハコベなどの3草種が最も早く,平均気温で8℃,平均水温で13℃であった。一方,コナギ,アセトウガラシは最も遅く,同じく,それぞれ15〜16℃,19℃であり,他の草種は両者の中間に位した。(3)播種から出葉始めまでの積算気温,積算水温は,低温期の播種では高い値を示したが,ある時期以後では各雑草ともほぼ一定の値に達した。各草種の積算温度値の高低は出葉始期の早晩と逆の比例関係を示した。(4)播種から出葉始めまでの日数(y)と,その間の平均気温(x_1)および平均水温(x_2)との間に,y=ax^bの曲線回帰式が,各草種で得られた。(5)単子葉類7草種の生育初期における出葉速度は規則性をもち,草種ごとにほぼ一定の出葉間隔のあることが分かった。

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