著者
服部 紀代子
出版者
社団法人日本東洋医学会
雑誌
日本東洋醫學雜誌 (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.45, no.1, pp.141-146, 1994-07-20
被引用文献数
1 2

現在まで嗅覚脱失症に関する治験報告は極めて稀で殆んど見られない。私は嗅覚脱失を主訴として来院した症例に随証的に香蘇散を使用し有効であった2症例を経験したので以下に述べる。症例1 : 42歳 女性 風邪から発症した鼻炎が治癒した後に嗅覚脱失が生じなかなか治らず耳鼻科医より難治と診断され4カ月治療したが無効のため, 漢方を求めて来院。症例2 : 75歳 男性 2〜3年前から嗅覚の低下しているのを自覚していた。ある日こぼした香水が匂わないことが契機で自分が無嗅覚になっていると分りショックを受けて来院。以上2症例に香蘇散1日7.5g (分3食前)を投与し極めて良好な結果が得られ, 漢方治療の基本である随証治療の大切さを再認識したので考察を加えて報告する。

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こんな論文どうですか? 香蘇散が奏効した嗅覚脱失症の2例(服部 紀代子),1994 http://t.co/IGamlSGX 現在まで嗅覚脱失症に…
こんな論文どうですか? 香蘇散が奏効した嗅覚脱失症の2例(服部 紀代子),1994 http://t.co/IGamlSGX 現在まで嗅覚脱失症に…

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