著者
山瀬 敬太郎
出版者
社団法人日本造園学会
雑誌
ランドスケープ研究 : 日本造園学会誌 : journal of the Japanese Institute of Landscape Architecture (ISSN:13408984)
巻号頁・発行日
vol.61, no.5, pp.567-570, 1998-03-30
被引用文献数
10 4

兵庫県内の2箇所のアカマツ二次林において,下層木の伐採程度が異なる植生管理を実施し,その後の植生変化を種多様性保全の観点から比較した。100m^2あたりの出現種数は,強度に伐採した区の管理後5年目までの増減種数が+20種と+21種,弱度に伐採した区が+11種と+17種であった。これは放置した区の種数が-1種と+2種であったのに対して大きく増加しており,管理に伴う種多様性の増加がみられた。さらに管理度合の強弱に着目すると,強度に伐採した区では,本来はアカマツ二次林を生育最適域としないススキクラスやクサギーアカメガシワ群団の種が出現し,萌芽再生由来である特定の樹種が優占する傾向があった。

言及状況

外部データベース (DOI)

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こんな論文どうですか? アカマツ二次林における下層木伐採程度の差によるその後の植生比較(平成10年度 日本造園学会研究発表論文集(16))(山瀬敬太郎),1998 http://id.CiNii.jp/SEqEL

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