著者
北村 英子
出版者
大阪樟蔭女子大学
雑誌
大阪樟蔭女子大学学芸学部論集 (ISSN:18807887)
巻号頁・発行日
no.43, pp.252-245, 2006-03

萬葉集はいうまでもなく、和歌がすべて漢字で記載されたものである。それらの和歌、一首一首中に同じ漢字が二回以上用いられ、それぞれに異なる訓み方をしているものを抽出して、記載者の記載意識や表記法等を研究しているが、本稿においては巻十六および巻十九について追究した。 巻十六(十六・3786)=(去(サラ)・去(ユケル))・(十六・3791)=(緑子(ミドリコ)・若子(ミヅコ)・童子(ワラハ)・子(コ))・(十六・3791)=(衣(ギヌ)・衣(コロモ))・(十六・3791)=(童兒(ワラハ)・兒(コ))・ (十六・3791)=(飛鳥(トブトリ)・飛鳥(アスカ)・飛(トビ))・(十六・3791)=(禁(イミ)・禁(イサメ))(十六・3859)=(頃者(コノゴロ)・者(ハ))(十六・3885)=(生取(イケドリ)・生(サク))・(十六・3886)=(明久(アキラケク)・明日(アス))・(十六・3885)=(今日ゞゞ(ケフケフ)・日(ヒ)・今日(ケフ)・明日(アス)) 巻十九(十九・4156)=(年(トシ)・年魚兒(アユコ))・(十九・4211)=(壮子(ヲトコ)・壮(サカリ))・(十九・4211)=(嬬(ツマ)・媙嬬(ヲトメ))・(十九・4211)=(惜(アタラシキ)・惜(ヲシキ))・(十九・4214)=(何如(ナニ)・如久(ゴトク)・如(ゴトク))・(十九・4245)=(國(クニ)・國家(ミカド))・(十九・4254)=(天(アマ)・天(アメ))・(十九・4254)=(見(メシ)・見(ミ)) 以上、巻十六および巻十九について、右の漢字を抽出して研究したものである。

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