著者
岡村 千鶴
出版者
つくば国際短期大学
雑誌
紀要 (ISSN:13433814)
巻号頁・発行日
vol.33, pp.141-152, 2005-05-31

近年,わが国の青年において他者とのかかわりあいを避けたがる傾向が認められることが指摘されている.その傾向を「社会的引きこもり」現象と呼ぶことができる.そうした社会状況にあり,有用な社会的自尊感情尺度の開発が望まれている.しかし,わが国における自尊感情尺度の多くは包括的自尊感情を測定するものであり,社会的自尊感情を測定する尺度はほとんど見当たらないのが現状である.本研究では,引用頻度が高く実施も簡便であるTSBIの短縮版-16項目(Helmreich&Stapp,1974)に注目し,邦訳版TSBI(東,1990)尺度の信頼性・因子的妥当性の検討を行うことを目的とした.確認的因子分析により,測定モデルの適合度を評価した上で信頼性係数を算出し,尺度の信頼性・因子的妥当性の検討を行った結果,因子的妥当性が検証されたので報告する.

言及状況

はてなブックマーク (1 users, 1 posts)

[社会病理][競争社会の害][経済][若者医療][福祉][教育][医療][メンタルヘルス][ストレス]

収集済み URL リスト