著者
塗師 静子
出版者
大阪夕陽丘学園短期大学
雑誌
大阪女子学園短期大学紀要 (ISSN:02860570)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.30-34, 1958-06-01

以上の結果報告は,極めて漠然とした観察記録であるが,私はこの実験によって次の事柄について確認した。1)休産時も一定量の緑餌を連続して与えることが必要である。2)多産の鶏については,一層緑餌の混合割合を増すことが望ましい。3)緑餌の種類は,出来るだけカロチンも共有するものを選び,又,人間が普通調理に依っても利用し難いプロV.Aが相当沢山あるが,(大根葉,人参葉等)この様に色素と共に鶏の飼料に混入されれば,それだけ卵黄中に多くのプロV.Aを増し,又調理上からも食品自体のもつ天然色素を増加出来るという点から,今後もつと廃物を利用すべきである。養鶏場に於て,生産数のみを主体にする傾向があるが,一考を願いたいと思う。

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