著者
濱田 浩美 小林 静江 真砂 佳菜子
出版者
千葉大学
雑誌
千葉大学教育学部研究紀要 (ISSN:13482084)
巻号頁・発行日
vol.52, pp.335-344, 2004-02-28

日光白根山五色沼は,栃木県日光市と群馬県片品村の県境付近の日光国立公園内に位置している。日光白根山の火成作用によって形成された日光火山群唯一の火口湖で,湖水面標高は2,170mである。冬季は完全結氷し,2001年11月下旬の調査において氷の厚さは13cm,2002年11月末では18cm,2003年4月初旬では100cmであった。五色沼は閉塞湖であり,水位を安定に保とうとする自己調節機能をもっているが,水温・水質の季節変化と同様に明らかにされていない。そこで本研究では,日光白根山五色沼において,水位変動および水温変化を観測し,湖水の主要イオン濃度の分析を行うとともに,光波測量を行い,正確な湖盆図を作成した。これらの観測結果から,五色沼における水温・水質の季節変化および水収支を明らかにした。

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