著者
古岡 眞知子
出版者
東大阪大学
雑誌
東大阪大学・東大阪大学短期大学部教育研究紀要 (ISSN:13485636)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.29-35, 2005-03-15

子育て文化は、その時代の社会状況や生活様式、文化の中で、おとなが子どもをどう位置づけていくのかということにより異なってくる、産業革新が進み、消費拡大が流行を生み出す現代社会では、子どもを取り巻く環境、家族、家庭のあり方等、子育てをめぐる事象は非常に深刻な問題となってあらわれている。本稿では、近世から近代にかけての日本における子育ての習俗から見た子ども観をさぐる。まず、日本社会に古くから用いられている「子宝」の意味について、さらに、間引きと子育て、子育ての儀式から見た子ども観について、それぞれ、その時の社会状況と照らし考察した。さらに、明治期の社会情勢をふまえたうえでの「しつけと家庭教育]を概観し、そのころの子ども観をさぐった、 これらを通し、その時代の親やおとなたちがどのような心構えを持ち、あるいは、願いをもって人間の誕生を受け止め子どもを育ててきたのか、そして、そこには「種の持続」と「自己保存]の意識が、どのような位置づけと意味をもっていたのかを考察しながら、日本風土の中にみる子育て文化における子ども観を見いだした。

言及状況

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日本に古くからある間引きについて調査を依頼致します。 この場合の間引きとは、口減らしの為に子どもを殺める或いは里子に出すことを意味します。これらが日本のどの地域にいつから風習としてあるのか、また宗教や土俗信仰とどの程度関係するのか、そうした文献や資料を探しています。

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