著者
須藤 裕子 高橋 優樹 小笠原 勝
出版者
日本雑草学会
雑誌
雑草研究 (ISSN:0372798X)
巻号頁・発行日
vol.51, no.1, pp.1-9, 2006-03-20
被引用文献数
2 5

国道4号線の全区間において,2004年7月27日から7月30日に,約20km間隔に68地点で路面間隙雑草の植生調査を行った。その結果,44種の帰化雑草を含む総計27科102種の雑草を観察した。出現頻度はメヒシバ(Digitaria ciliaris (Retz.) Koeler),ヨモギ(Artemisia princeps Pampan.),セイヨウタンポポ(Taraxacum officinale Weber)の順で高く,生活型組成では一年生・重力散布・単立型雑草が優占しており,このような雑草植生の特徴は2002年および2003年に栃木県宇都宮市で行った調査結果と類似した。一方,道路周辺の土地利用形態を宅地に限定し,岩手県と栃木県小山市以南の雑草植生を比較したところ,メヒシバとニワホコリ(Eragrostis multicaulis Steud.)は両地域にほぼ同じ被度および頻度で出現したが,セイヨウタンポポとナガハグサ(Poa pratensis L.)は岩手県で,エノコログサ(Setaria viridis (L.) Beauv.)とオオアレチノギク(Conyza sumatrensis (Retz.) Walker)は栃木県以南に偏在していた。

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