- 著者
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江藤 裕之
- 出版者
- 長野県看護大学
- 雑誌
- 長野県看護大学紀要 (ISSN:13451782)
- 巻号頁・発行日
- vol.5, pp.9-17, 2003-03-31
- 被引用文献数
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教養・人格形成の場としての大学教育を見直すことを目的とし,大学教養課程における一般教育の理念と実践とを考察する.まず,西洋におけるLiberal Arts教育の歴史と意味,及びその精神を現代に活かしたMortimer J. AdlerのGreat Books Seminarを概観する.そして,実践編として,今日のわが国の大学におけるLiberal Arts教育実践のために,「言語・思考・人間」というテーマでのDialogue型授業モデルプログラムを示し,1)基本テーマの設定,2)プログラム構成とテキスト選定,3)各セッションの議論テーマ,4)到達すべきIdeasについて考察を加えながら,Great Books Seminarの可能性と有効性を考える.ひとつのテーマについて複数のテキストを読み議論することで,より普遍的な問題へと到達し,目には見えないものの価値を認め,生涯にわたる学習を動機づける学習の方法論を考えてみたい.