著者
古川 理孝 船尾 忠孝
出版者
北里大学
雑誌
北里医学 (ISSN:03855449)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.50-60, 1985-02-28

死後経過時間(TAD),死因などの明確な法医解剖230例の死斑を対象として,著者らの考案した注射器法によるTAD推定の適用範囲を明確にした。TAD 6〜50時間の仰臥位死体158例の標準退色指数(SDI)とTADの間には正相関(r=0.898)がみられた。またSDIに対する影響因子について検討した結果,死斑発現部に皮膚溢血点を認めるもの,異常高温環境にあったものなどはたかい値を示した。さらに死因別では急性心不全・窒息の場合にややたかい値,失血・頭部外傷・外傷性ショック・心タンポナーデではやや低い値を示した。その他死斑の範囲,程度,色などもSDIに対する影響因子として認められた。次いで主として皮膚溢血点発現例などの影響の大きな例を除外してSDIとTADの相関性を再検討したところ明確な正相関(r=0.980)が認められた。また他の屍体位でもSDIによるTAD推定の適応性は示唆されたが,両側性死斑については本法の適用外と思考される。

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こんな論文どうですか? 死斑退色度検査の新改良法による死後経過時間推定への応用(古川 理孝ほか),1985 https://t.co/SKkx8J08h0 死後経過時間(TAD),死因などの明確な法医解剖230例の死斑を対象として,著者らの考案した…

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