著者
的場 愛子 川村 道子 原田 芳照 鹿取 信 田中 邦男
出版者
北里大学
雑誌
北里医学 (ISSN:03855449)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.169-179, 1992-02-29

アラキドン酸(AA)及びコラーゲン(Col)により血小板はTXA_2生成を介して凝集・放出反応を起こす。インドメタシンは高濃度のAA又はColによるウサギ血小板凝集を抑制するが,TXA合成酵素阻害薬OKY-046はこれを抑制しなかった。しかし,OKY-046により凝集は抑制されなくてもTXB_2生成は抑制された。大動脈片を添加すると,6-keto-PGF_<1α>の生成が増加した。OKT-046にTXA_2/PGエンドペルオキシド受容体括抗薬ONO-3708を添加すると,凝集はほぼ完全に抑制された。OKY存在下でコラーゲンによる凝集濾液を第二セットのPRPに加えると凝集はやや減じたが,これに大動脈片を加えると著明な抑制が認められた。以上より,TXA合成酵素阻害薬によりTXA_2生成が抑制され,PGエンドペルオキシドが蓄積して血小板凝集をおこすと結論された。

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こんな論文どうですか? トロンボキサンA合成酵素阻害薬による血小板凝集抑制作用のin vitroにおける見かけ上の消失とその機序(的場 愛子ほか),1992 http://t.co/bPmJ4itKly

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