著者
倉田 茂昭 楳本 貢三
出版者
一般社団法人日本歯科理工学会
雑誌
歯科材料・器械 (ISSN:02865858)
巻号頁・発行日
vol.25, no.3, pp.246-250, 2006-04-25
被引用文献数
1

繊維長10〜30μm,径0.5〜1.0μmのホウ酸アルミニウム系ウイスカーアルボレックスG^[○!R] (GW)をポリカルボキシレートセメントのカルロンSmFPに添加し,セメント硬化体の機械的強さに及ぼす影響を検討した.その結果,GW添加により,未添加のセメントと比較し,約3倍の間接引張強さをもつセメントが得られた.圧縮強さは約4割向上した.また,接着強さは未添加セメントに比べ向上し,ウイスカー添加の効果が認められた.一方,GWと同組成でアスペクト比がほぼ1の粒子形フィラーであるアルボライトPFおよびPC(それぞれ平均粒径1〜5および5〜10μm)を20mass%添加したセメントでは,間接引張および圧縮強さに改善は認められなかった.また,GWを添加したフジアイオノマー^[○!R]タイプIおよびハイ-ボンドカルボセメントの間接引張強さは,未添加に比べ約2倍向上させることができた.

言及状況

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こんな論文どうですか? ホウ酸アルミニウム系ウイスカー添加合着用セメントの機械的性質(倉田 茂昭ほか),2006 http://t.co/MBCnZLH9

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