- 著者
-
岸本 強
木原 勇夫
- 出版者
- 島根県立大学短期大学部
- 雑誌
- 島根女子短期大学紀要 (ISSN:02889226)
- 巻号頁・発行日
- vol.23, pp.105-109, 1985-03-30
(1)サーブレシーブに関して,主流である5人シフトでの成績と,スピード・コンビネーション攻撃を最重視した2人or3人シフトでの成績を比較検討した。(2)サーブレシーブに関しては,2人or3人シフトをとる島根クラブの方がA・B評価値が高く,このシフトでも,スピード・コンビネーションでの展開を狙っていくことが充分可能であるといえる。(3)バレーボールの試合は,対戦チームとの相対関係にあり,その要素は攻防において多種ある。この相対関係にあるということが,体力・技術のより高度化を生み出してきている。しかし,サーブ・サーブレシーブは,比較的画一的な関係にあるのでなおざりにされてきていたように思う。これからのサーブレシーブ・フォーメーションの方法として,経験的に1つの方法だけしかとらないということではなく,各チーム内のメンバー構成や技量及び攻撃パターン等をよくかんがみて,5人型から2人型までを随時取り入れ,より合理的に,又より確実にレシーブできるフォーメーションに積極的に取り組んでいく必要がある。本研究の要旨は,第35回日本体育学会(1984,鹿児島)において発表したものである。