著者
石破 洋
出版者
島根県立大学短期大学部
雑誌
島根女子短期大学紀要 (ISSN:02889226)
巻号頁・発行日
vol.31, pp.A1-A13, 1993-03-30
著者
亀山 春 遠藤 幸子
出版者
島根県立大学短期大学部
雑誌
島根女子短期大学紀要 (ISSN:02889226)
巻号頁・発行日
no.8, pp.26-28, 1970-03-28

電子レンジにより熱処理したカボチャ,西洋ニンジンのグルタミン酸脱炭酸酵素の活性を測定し,従来の加熱調理方法と比較検討した。その結果,カボチャ,西洋ニンジンいずれの場合も,蒸調理した場合は大部分の酵素活性が保持されているのに対し,電子レンジにより加熱処理した場合には,その活性がほとんど矢なわれることが認められた。これらのことから電子レンジによる調理方法は,従来の加熱調理に比べ,スピーディーに本酵素を失活せしめ,従って,うま味成分であるグルタミン酸の保持という点から,望ましい調理方法であると考察された。終りに,電子レンジを利用させていたゞきました本学調理学研究室の皆さんに,又実験に協力して下さった本学44年度,栄養学特殊研究生 大村茂子,重住江里子両嬢に謝意を表します。
著者
渡部 周子
出版者
島根県立大学短期大学部
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01

前年度に引き続き、近代日本の「「かわいい」の生成」について、人文社会科学(またこれに影響を与えた自然科学)や芸術の動向と、総合的に捉えることを試みた。文献資料や図像資料の調査や情報収集、整理、解釈という方法に基づく。本年度は、「かわいい」ということを明確に把握するために、これと対比される「かわいくない」ことについても分析を進めた。具体的には、少女雑誌での投稿文化の発展、少女雑誌における編集者と読者の関係性、少女雑誌読者の芸術志向(文学志向)、女子教育の動向と少女雑誌に与えた影響、これらの観点から調査を試みた。加えて、アクチュアルな意義を問うために、コンテンポラリー文化の動向についても目を配った。成果発表としては、次の実績を上げることができる。女子学研究会(2017年9月16日、於甲南女子大学)にて、「自著紹介 渡部周子『つくられた「少女」―「懲罰」としての病と死』(日本評論社、2017年)」と題して、口頭報告を行った。この発表は、本研究計画に先立つ、科学研究費による研究課題「明治期女子教育の制度化に際する西洋科学思想の影響に関する研究」の成果としてまとめた、自著の紹介を軸としている。ただし、発表の中で、この研究成果と、進行中の研究課題である「かわいい」の生成が、どのように結びついているのか、現在はどのような問題に取り組んでいるのか、「かわいい」と「少女」との関連から考察することで示してもいる。コンテンポラリー文化の動向(現代日本のアニメが描く「少女」観等)との比較、相対化、またアクチュアルな意義を、この発表で問うこともできた。
著者
大塚 茂
出版者
島根県立大学短期大学部
雑誌
島根女子短期大学紀要 (ISSN:02889226)
巻号頁・発行日
vol.38, pp.39-49, 2000-03-30
被引用文献数
1
著者
岡 綾子 野津 哲子
出版者
島根県立大学短期大学部
雑誌
島根女子短期大学紀要 (ISSN:02889226)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.32-39, 1973-03-28

大和朝廷の勢力は5.6世紀頃から増大し用明天皇の妹の推古天皇が即位され,聖徳太子の摂政となった。皇室勢力を基礎に統一国家の理念を確立せんとされたのが太子である。太子の事業は冠位の制定で勲功に従って人々に冠を与え,冠の色の相違によって位階の上下を示すようにしたものであり,これまでの姓が原則として氏に属し,世襲を本位としたのに対し冠位は個人に属し一身限り,門閥打破,人才登庸の意義の深いものであった。しかし位を12階に分け,これに6個の名称をあたえ大小を冠した。冠は朝廷出仕の際のかぶりものであり,公家の大小の儀礼行事,神事祭礼の奉仕にも用いられた。唐制の〓頭を継承した養老の衣服令所載の頭巾と呼ぶ4脚のかぶりものから変化したものである。地質に羅(ら)・紗(しや)などの薄物を用いたので,かぶってから髻(もとどり)との当たりをやわらげるために前に巾子(こじ)とよぶ壺(つぼ)を設け,これに髻を納めてかぶり,後部の2脚で引締め,結び余りを長く垂下して燕尾(えんび)といい,これが形式化して纓(えい)となった。また他の2脚は左右にあってかぶってから頭上にとり,巾子の前方で結んだがこれも面影を伝えて上緒(あげお)と後綱(うしろづな)になった。
著者
江角 由希子
出版者
島根県立大学短期大学部
雑誌
島根女子短期大学紀要 (ISSN:02889226)
巻号頁・発行日
vol.38, pp.63-71, 2000-03-30
被引用文献数
1

女子短大生を被験者とし,舌尖部における四基本味に対する味覚検査を濾紙ディスク法により,春季及び秋季に各2回行った。また,食習慣調査及び食品の嗜好度調査を行い,味覚感受性との関連を検討した。1)全測定の平均より,各味質において90%が味覚良好を占めた。しかしながら,いずれかの味質に対して味覚減退と思われる者は,27.9%であった。2)味覚感受性は秋季に上昇し,特に甘味,塩味及び酸味において顕著であった。これは,学習効果あるいは改善意識によるものと推察された。3)食習慣と味覚感度の相関が高い項目は,外食摂取,咀嚼,料理様式及び食品添加物への意識であった。4)一般に,嗜好意欲の高い食品は精白米,卵,鶏肉及び牛肉で,低い食品はパセリ,煮干し,ゆば及びレバーであった。また,味覚感度と相関の高い食品はかき,うなぎ,豚肉,たらこ,凍り豆腐及びグリンピースであった。5)味覚に対する関心及び味覚改善への意識は,食品添加物に対する意識を高揚させ,亜鉛含有量の多い食品の嗜好意欲も増進させるものと推察された。本報告の要旨は,第46回日本家政学会中国・四国支部大会において発表した。
著者
下瀬 純子 角田 幸雄 辻井 康子 江川 宏
出版者
島根県立大学短期大学部
雑誌
島根女子短期大学紀要 (ISSN:02889226)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.11-15, 1984-03-31

毛繊維に付着した食品汚れがイガの食害行動に及ぼす影響について,牛乳,日本酒,ワイン,オレンジジュース,しょう油およびソースの汚染物質付着布を用いて検討した結果,供試した汚染物質間ではイガ幼虫の食害行動に明確な選択性のあることが認められ,特にしょう油およびソースの汚れ付着に顕著な食害の低下が認められた。また,生息密度が食害量に大きな影響を与えることが明らかにされた。