著者
大平 光子
出版者
文化学園大学
雑誌
文化女子大学紀要. 服装学・造形学研究 (ISSN:13461869)
巻号頁・発行日
vol.36, pp.1-8, 2005-01

通常,指導内容がどの程度身に付いたかの習熟度については,実習作品の点検と採点時および期末試験に確認できるが,本研究では1年の時間経過後の履修者が,授業内容をどの程度身に付けているかを調査すると共に,家庭内で伝えられなくなっている着付けやたたみ方などについて,大学生・高校生・保護者の意識を調査することで,今後の和裁教育のあり方を検討したいと考えた。方法はアンケート調査と習熟度確認テスト(名称確認テスト・たたみ方実技テスト)を行った。その結果,近年のゆかたブームを裏付けるように着装経験者の割合が高かったが「自分で着付けができるか」の点では,和裁履修者においては身に付いた内容として,高い数値を示しているのに対して,未履修者と高校生においては,その割合がかなり低いことから,家庭内で教えられない・教える機会がないと考えられる。また,習熟度確認テストの結果から,指導者側が考えているよりも低い結果であることがわかり今後の指導において,習熟度を上げる工夫の必要性が明らかになった。

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