著者
豊田 かおり
出版者
文化学園大学
雑誌
文化女子大学紀要. 服装学・造形学研究 (ISSN:13461869)
巻号頁・発行日
vol.37, pp.147-160, 2006-01

モード史におけるモダニズムとは何か。芸術,建築や装飾デザインにおけるモダン・ムーヴメントの理念と実際の経過を辿り,1920年代のモダン・ファッションと照合し考察する。モダン・ムーヴメントは,バウハウスやデ・スティル,更には「国際様式」へ移行し,装飾を排除し,機能美を追及した合理主義へと向かう。また1925年のアール・デコ展やキュビズム等の影響により直線的・幾何学的フォルムが絵画から日用品に至るまで浸透する。モード史におけるモダニズムは1906年にポール・ポワレが女性をコルセットから解放したことに始まる,と一般に言われる。更にモダン・ファッションを打ち出したシャネルやヴィオネ等,当時のパリの有名メゾンのクチュリエ達は簡素化への道を辿る。第1次世界大戦を経て都市化や女性の社会進出が進み,窮屈でデコラティブな夜会服は徐々に姿を消した。1920年代には昼夜を問わず着用できる簡素でストレートなシルエットの服が登場し,階級間における差異がなくなり始めた。シンプルで無駄のない服は,現在のモードにおいても欠くべからざる要素である。1920年代が生んだモードは現代服の原点と言えるのである。
著者
北方 晴子
出版者
文化学園大学
雑誌
文化女子大学紀要. 服装学・造形学研究 (ISSN:13461869)
巻号頁・発行日
vol.38, pp.39-52, 2007-01

20世紀初頭のイタリアで始まった新しい芸術運動であるイタリア未来派は,詩人マリネッティによる『未来派宣言』により始まり,イタリアの過去の伝統を否定し,機械によってもたらされた力やスピードなどから新しい美意識の誕生を掲げた。次第にファッションにも関心を抱き始め,バッラやタイアートらが試みた革新的なメンズファッションの創造と改革を提案した。未来派によるそうした試みは,19世紀後半から20世紀初頭に見られた女性の社会的領域の拡大による男女差の縮まりや不確かな男らしさに対し,新たな男らしさを示す動きであった。そして未来派は,次第にヨーロッパに広がるファシズムの美意識に取り込まれていった。男性至上主義を推進するファシズム文化は,男性性を強調し,未来派こそファシズム美学を支えた男性性を強く主張する表象となっていった。一方で,当時,演劇の領域でも革新が見られ,未来派の中でも特にデペーロは舞台衣装への関心を寄せた。ファシズム文化において極めて重要な男性の身体意識という視点で論考を進めた結果,未来派は男性の身体の発見にも大きな影響を及ぼしていた。
著者
前田 真理子
出版者
文化学園大学
雑誌
文化女子大学紀要. 服装学・造形学研究 (ISSN:13461869)
巻号頁・発行日
vol.37, pp.35-45, 2006-01

ストリートファッションは,一部の「族」のファッションのことを指していると記されている資料1)が見られるが,現在では大衆現象として捉えられることが多いと考える。本稿では,ファッション史や情報誌などより,「ストリートファッションは自然発生的である」,「ストリートファッションは意図的に生むものである」といった2つの定義を提示した。そこで,東京のファッションタウンにおける定点観測による動向調査,ショップのアンケート調査,若者対象の意識調査といった3方向の視点から実態調査を行い,定義の適合性を検証し,現在のストリートファッションを成立させている要因と現状の関係について考察することを目的とした。3方向の実態調査を行った結果,2つの定義が両者とも見られる結果であったが,ファッションリーダーや,受信側が主役になり,ファッションビジネスや雑誌との連携により,ファッションが生み出されているという,やや自然発生的な要素の強い,「意図的である」との融合であると判断した。
著者
深沢 祥代
出版者
文化学園大学
雑誌
文化女子大学紀要. 服装学・造形学研究 (ISSN:13461869)
巻号頁・発行日
vol.40, pp.95-108, 2009-01

現在,ファッションは人々の生活の中に根づき,短期間で変化する流行と共に,常に新しさが求められるものであり,一つのビジネスとしても確立されている。今日,世界のファッション・ビジネスが大きく発展している背景には,これまで数多くの歴史を築き上げてきたパリ・モードが深く関係している。それは,華々しくファッションが登場した17 世紀以降のフランスの絵画や, 芸術分野からも見て取れる。さらに, 19 世紀のパリでは, 国の主要な産業となっていた仕立業や手工業が目覚ましい発展を遂げ,モードの中心として確立された。この時代には,これまでのオートクチュール産業の他に,既製服産業が登場し,職人の技術向上を目的とした教育の重要性も高まる。そして,モード産業がパリの主要な産業として位置づけられていく中で,多くのデザイナーが登場し,彼らの功績もまた,今日に通じる偉業となっている。また,多様化する現代において,ファッションはアクセサリーや香水など広範囲に及び,それらはモード産業の主力的な部門になっていることから,現状について論述していく。
著者
中尾 七重
出版者
文化学園大学
雑誌
文化女子大学紀要. 服装学・造形学研究 (ISSN:13461869)
巻号頁・発行日
vol.42, pp.39-49, 2011-01

歴史的建造物の建築年代はこれまで建築史研究において様式編年の手法を用いて調べられてきた。重要文化財等の文化財指定においても建築物の歴史的評価においても建築年代は重要な建築情報である。編年法は優れた方法であるが,編年の最初の時期設定や調査遺構数が少ない場合などの弱点も存在する。絶対年代によって相対年代法である編年を補う方法として,年輪年代法と放射性炭素年代測定法の紹介を行う。そして放射性炭素年代測定法の原理(<14>^の生成と壊変,生命体の<14>^C取り込み),高精度化をもたらしたAMS(Accelerator Mass Spectrometry)法,暦年較正法と暦年較正曲線(IntCal),ウィグルマッチ法(wiggle-matching)について解説する。放射性炭素年代測定法を建築史研究において使いこなすために,測定対象の選定,測定部再の選定と試料採取の方法,解析グラフの見方を説明し,放射性炭素年代測定法が建築史研究に益する研究方法であることを述べる。
著者
斎藤 嘉代
出版者
文化学園大学
雑誌
文化女子大学紀要. 服装学・造形学研究 (ISSN:13461869)
巻号頁・発行日
vol.38, pp.1-7, 2007-01

たて・よこ方向に伸びるツーウェイ・ニットのなかでもツーウェイトリコット地の縫製について興味深いデータが出現したので報告する。通常この布地は,競泳用水着やレオタードなどの身体に密着した衣料用として使用される。高機能を持った布地は繊維メーカーとスポーツメーカーの共同開発により一般市場に流通しない布地も多い。また,縫製も難しく特殊ミシンでなければ制作できないイメージがありスポーツメーカーの独壇場といった観がある。しかし今回の縫合実験から,家庭用のミシンでの縫製が充分可能なことが分かった。縫い目として使用した直線ミシン地縫い(JIS ステッチ形式301)重ね縫い(301)3 針ジグザグ縫い(321)小型ロック3 本糸ミシン(505)で布目を変え縫合し縫い目に対する方向別引っ張り強伸度を測定し,縫い目の抵抗値を求めた。結果,縫い目方向と引っ張る方向が一致し平行になると抵抗が最大になり糸切れの危険がある。しかし,それ以外の方向では,縫い目に対する抵抗は低く伸びる縫い方をした場合と大差がなくデザインの可能が示唆された。
著者
塚本 和子
出版者
文化女子大学
雑誌
文化女子大学紀要. 服装学・造形学研究 (ISSN:13461869)
巻号頁・発行日
no.36, pp.9-23, 2005-01

19世紀の婦人服,クリノリン・ドレスのパターン・縫製法について調査研究を行った。卒業論文で時代衣装の複製をする学生に充実した指導をするため,資料作成をすることを目的とした。調査した資料は1860年代のワンピースドレスで,デイドレスとして着用された資料3点である。当時のドレスはデザインを決定する際には身頃は3面構成,袖は2枚袖,スカートはプリーツを入れ,トレーンを曳いているなどを条件としていた。素材は3点とも布幅は60cm前後で,使用量は約10mであった。ドレスの裏側に用いる裏打ち布は3点ともに身頃にはつけられていたが,スカート2点にはっけられていなかった。身頃のみに裏打ち布を使用したのは,汗などの影響や動作することにより縫い目に力がかかるためであると思われる。縫製はすべて手縫いであった。身頃の各縫い目は細かい返し縫いで,しっかり縫合されていた。スカートは布地に負担がかからない程度のやや粗めの並み縫いであった。実物資料を調査することにより,充実した資料を作成することが出来た。
著者
高木 陽子 成実 弘至 西谷 真理子 堀 元彰
出版者
文化学園大学
雑誌
文化女子大学紀要. 服装学・造形学研究 (ISSN:13461869)
巻号頁・発行日
vol.41, pp.35-46, 2010-01

服飾文化共同研究拠点「現代日本ファッション・デザインの研究」グループは,研究方法の一つとして,ファッション・システムを変貌させた新興地域,東京とアントワープを比較した。「6+ アントワープ・ファッション」(東京オペラシティアートギャラリー,2009年4月11日-6月28日)の図録を制作するとともに,オープニング・トーク「アントワープを語る」を4月11日に開催した。ゲストに,「アントワープの6人」のプロモーターであったヒェールト・ブリュロート,アントワープ王立美術アカデミーで学んだ日本人デザイナー坂部三樹郎,中章,中里唯馬,ジャーナリスト平山景子,バイヤー栗野宏文を招き,アントワープ・ファッションを日本から検証するシンポジウムとなった。(当日の記録は,http://www.operacity.jp/ag/exh105/j/talk.html)結果,デビュー前の「アントワープの6人」とマルタン・マルジェラが,日本訪問によってクリエイションとビジネス両面のインパクトを受けていた事実,日本人学生が体験した王立美術アカデミーの教育の実態,そして日本におけるアントワープ・ファッションの受容の詳細が明らかになった。
著者
深沢 祥代
出版者
文化女子大学
雑誌
文化女子大学紀要. 服装学・造形学研究 (ISSN:13461869)
巻号頁・発行日
vol.40, pp.95-108, 2009-01-31

現在,ファッションは人々の生活の中に根づき,短期間で変化する流行と共に,常に新しさが求められるものであり,一つのビジネスとしても確立されている。今日,世界のファッション・ビジネスが大きく発展している背景には,これまで数多くの歴史を築き上げてきたパリ・モードが深く関係している。それは,華々しくファッションが登場した17 世紀以降のフランスの絵画や, 芸術分野からも見て取れる。さらに, 19 世紀のパリでは, 国の主要な産業となっていた仕立業や手工業が目覚ましい発展を遂げ,モードの中心として確立された。この時代には,これまでのオートクチュール産業の他に,既製服産業が登場し,職人の技術向上を目的とした教育の重要性も高まる。そして,モード産業がパリの主要な産業として位置づけられていく中で,多くのデザイナーが登場し,彼らの功績もまた,今日に通じる偉業となっている。また,多様化する現代において,ファッションはアクセサリーや香水など広範囲に及び,それらはモード産業の主力的な部門になっていることから,現状について論述していく。
著者
丸茂 みゆき
出版者
文化女子大学
雑誌
文化女子大学紀要. 服装学・造形学研究 (ISSN:13461869)
巻号頁・発行日
vol.32, pp.111-121, 2001-01-31

住宅の計画は,どの部屋にどの様な家具が基本的に配置されて部屋がしつらえられているのかを把握していなければ,適切な設計がなされない。しかし今日の住宅はライフスタイルの多様化と,それにともなった住宅の平面・インテリアへの要望が多種多様になっており,部屋に対する家具の配置も今までとは異なった状況であると想定できる。その為,設計資料の既存データとして提供されている,基本的な家具の形状や寸法とは変化してきている状況が考えられる。そこで本研究では,現在居住している住宅を対象に家具配置に関する調査を行い,家具配置において基本となる設計資料を求めることを目的とした。分析は部屋と家具の種別を分類整理し明確化することとした。その結果, 「部屋の和洋形式の違いにおける家具配置の特徴」「収納家具の大型化や座家具の小型化などにおける標準的寸法・形状からの変化の動向」「行為ごとに分類された部屋ごとの主要設置家具の明確化,それに伴う家具の占有状態」が導き出され,設計資料の基礎的データとして活用できるものをまとめることができた。
著者
菅野 絢子
出版者
文化女子大学
雑誌
文化女子大学紀要. 服装学・造形学研究
巻号頁・発行日
vol.37, pp.67-76, 2006-01-31

『万葉集』には多種多様の服飾に関する語が歌われ,当時の服飾の有り様を現在に伝えている。また,歌の作者の身分は天皇・貴族のような上級階級者から,防人・乞食に至る下級階級者にまで及び,その点で生活に即した歌が多く詠まれている。そのため,歌と同時期に記された公的記録である『日本書紀』や『続日本紀』にはほとんど記されていない,日常生活や庶民に関する内容を補うことができる。服飾には,身に着けたり贈り交わすことで表現されていた精神面での役割や隠された意味があったと考え,『万葉集』を主要資料に用い,7・8世紀の人々の精神文化に注目した。歌中で何らかの意味を持つ衣,袖,紐・帯,装身具,領巾の5項目に関する歌343首を選出し,歌種や詠まれた時代による傾向と,歌中での語の用いられ方を読み取った。そこで見られた特色と,『古事記』・『日本書紀』・『続日本記』からの検出事例と照合した。服飾が表現していた役割や隠された意味について,男女間に関する事柄と神事・信仰に関する事柄の2つの事例を見出すことが出来た。
著者
豊田 かおり
出版者
文化女子大学
雑誌
文化女子大学紀要. 服装学・造形学研究 (ISSN:13461869)
巻号頁・発行日
vol.37, pp.147-160, 2006-01-31

モード史におけるモダニズムとは何か。芸術,建築や装飾デザインにおけるモダン・ムーヴメントの理念と実際の経過を辿り,1920年代のモダン・ファッションと照合し考察する。モダン・ムーヴメントは,バウハウスやデ・スティル,更には「国際様式」へ移行し,装飾を排除し,機能美を追及した合理主義へと向かう。また1925年のアール・デコ展やキュビズム等の影響により直線的・幾何学的フォルムが絵画から日用品に至るまで浸透する。モード史におけるモダニズムは1906年にポール・ポワレが女性をコルセットから解放したことに始まる,と一般に言われる。更にモダン・ファッションを打ち出したシャネルやヴィオネ等,当時のパリの有名メゾンのクチュリエ達は簡素化への道を辿る。第1次世界大戦を経て都市化や女性の社会進出が進み,窮屈でデコラティブな夜会服は徐々に姿を消した。1920年代には昼夜を問わず着用できる簡素でストレートなシルエットの服が登場し,階級間における差異がなくなり始めた。シンプルで無駄のない服は,現在のモードにおいても欠くべからざる要素である。1920年代が生んだモードは現代服の原点と言えるのである。
著者
永富 彰子 小橋 宏美
出版者
文化学園大学
雑誌
文化女子大学紀要. 服装学・造形学研究 (ISSN:13461869)
巻号頁・発行日
vol.40, pp.1-9, 2009-01

1983年(B群),1993年(A群)の既報につづき2007~08年本学学生100名のシルエッター写真による側面視体型計測(S群)を行い,各群の統計処理値による経年変化について分析を試みた。またS群の体型分類とその特徴を捉えることを目的とした。結果,S群の主要項目と"日本人の人体寸法データベース2004-2006"(21~29才)とを比較すると,差は殆ど見られずS群は現日本人の平均的寸法といえる。B-A群の比較では,A群は人体全体が前・後方向への突出量が増えメリハリのある体型であったが,A-S群の比較では,S群は下半身体軸がほぼ直上で上半身体軸はやや後方への傾斜があり,頸部は前傾していることからWより上方のみで前後のバランスをとっている。またS群はA群より身長が1.5㎝伸びていることからやや細長型の方向性が見られる。しかし,S群の厚径項目によるクラスター分析で最も人数が多いグループの特徴は,下半身突出量は前方がやや多く,上半身突出量は後方がやや多い。頸部は前傾している。つまり,平均・差の検定とはやや異なった結果である。これは,平均では正・負の数値が相殺されたものであることが明らかとなったものであり,体型特徴の詳細なデータを得るにはクラスター分析が有効であった。
著者
柴田 眞美
出版者
文化学園大学
雑誌
文化女子大学紀要. 服装学・造形学研究 (ISSN:13461869)
巻号頁・発行日
vol.39, pp.119-127, 2008-01

前報で美術解剖学的分析を行なった,わが国鎌倉時代ごろの作とされる,「騎馬図巻」について,作家の目で観察し,記述するという,研究ノートとしての試みをした。前報においては,馬学的,美術解剖学的に分析したのであった。すなわち,その視点は,分析的,客観的を旨としていたのである。しかし,本,研究ノートにおいては,そのような,いわば学術的たらんとする時にどうしても抱いていた,なにか,枷のかかったような状態から,自らを解放し,「絵画の制作者」の視点で,自由に,この作例について語ってみたかった。「騎馬図巻」の中から,古今東西に描かれた,多くの作例によく登場するポーズである三場面を抽出し,類似ポーズの他作例,他作風のものと比較した。このような試みは,制作を第一義とする者にとっては,非常に呼吸のしやすい心地であった。しかし同時に,姿勢,肉付け,アクセントなどについて語るとき,どうしてもその「強弱緩急を云々」となり,歯がゆさも残った。今後,実際に筆をとって,模写などをし,その中で,肌で得た感触を記述していきたい。
著者
大平 光子
出版者
文化学園大学
雑誌
文化女子大学紀要. 服装学・造形学研究 (ISSN:13461869)
巻号頁・発行日
vol.36, pp.1-8, 2005-01

通常,指導内容がどの程度身に付いたかの習熟度については,実習作品の点検と採点時および期末試験に確認できるが,本研究では1年の時間経過後の履修者が,授業内容をどの程度身に付けているかを調査すると共に,家庭内で伝えられなくなっている着付けやたたみ方などについて,大学生・高校生・保護者の意識を調査することで,今後の和裁教育のあり方を検討したいと考えた。方法はアンケート調査と習熟度確認テスト(名称確認テスト・たたみ方実技テスト)を行った。その結果,近年のゆかたブームを裏付けるように着装経験者の割合が高かったが「自分で着付けができるか」の点では,和裁履修者においては身に付いた内容として,高い数値を示しているのに対して,未履修者と高校生においては,その割合がかなり低いことから,家庭内で教えられない・教える機会がないと考えられる。また,習熟度確認テストの結果から,指導者側が考えているよりも低い結果であることがわかり今後の指導において,習熟度を上げる工夫の必要性が明らかになった。