- 著者
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石崎 和彦
- 出版者
- 日本作物学会
- 雑誌
- 日本作物學會紀事 (ISSN:00111848)
- 巻号頁・発行日
- vol.75, no.4, pp.502-506, 2006-10-05
- 被引用文献数
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3
14
水稲粳26品種を,4種の高温処理条件,即ち温水かけ流し圃場,ビニルハウス,温水循環プール,人工気象室と一般圃場で栽培し,検定方法の特徴を把握するとともに,高温登熟性検定における基準品種を選定した.玄米品質を示す良質粒歩合は,いずれの検定方法においても低下し,品種間差が拡大したことから,登熟期間の高温処理は高温登熟性の把握に有効であると考えられた.また,品種の高温登熟性の順位には,検定方法の間に0.58〜0.73の相関係数が認められ,いずれの方法を用いても同様の検定結果が得られることが推察された.高温登熟性の基準品種として,高温登熟性ランク強にふさおとめ,やや強にてんたかく,はなひかり及び越路早生,中にひとめぼれ,はえぬき及びホウネンワセ,やや弱に味こだま,加賀ひかり及び扇早生,弱にトドロキワセ及び越の華を選定した.