著者
水野 和彦 塩谷 繁 藤本 文弘
出版者
日本草地学会
雑誌
日本草地学会誌 (ISSN:04475933)
巻号頁・発行日
vol.43, no.3, pp.316-324, 1997-10-31
被引用文献数
6

オーチャードグラスの国内外の延べ16品種を対象に,5年間にわたり延べ17の農業形質を調査し,主にホルスタイン種育成雌牛で評価した嗜好性との関係を解析した。出穂期の嗜好性は品種の出穂茎率と高い相関を示した。栄養生長期の再生草の嗜好性は,その品種の手触りによる茎葉の柔軟性,耐病性(初夏の雲形病,夏の葉腐病,夏から秋のさび病)及び枯れ葉率と比較的高い相関を示し,これらの形質には品種間差異も存在したことから,今後嗜好性の選抜指標として有用と考えられた。葉の形態的形質(葉幅,葉厚,葉長及び鋸歯,毛茸)については,いずれも嗜好性との相関は認められなかった。高嗜好性品種Ludeは,柔軟性が高く,耐病性に優れていた。

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こんな論文どうですか? オーチャードグラス(Dactylis glomerata L.)における品種の嗜好性 : 2.季節別にみた嗜好性と農業形質との関係(水野 和彦ほか),1997 https://t.co/8V4zxej1a8

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