著者
古賀 克也
出版者
鹿児島大学
雑誌
鹿兒島大學農學部學術報告 (ISSN:04530845)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.156-162, 1958-10

ベンゼン, n-ブタノールを溶剤とし20℃で精製蛹油の均一系における鹸化速度をメタノール性, エタノール性及びブタノール性加里を用いて調べ次のごとき結果を得た.(1)0.4規定苛性加里による鹸化反応は見掛上2分子反応に一致するが稀釈濃度(0.2規定及び0.1規定)では2分子反応には一致しないことが明白に認められる.(2)鹸化価曲線より油分子全体としての反応速度は時間経過と共に逓減することがみられる.(3)反応各時間の鹸化価の比より異種溶媒, 異種濃度間の相対的速度を比較すれば, アルコール性加里液の鹸化速度はメタノール<エタノール<ブタノールの順序に大きくなる.苛性加里の濃度と鹸化速度の関係は溶媒を異にした場合もほぼ類似値を示す.

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こんな論文どうですか? 油脂の加水分解に関する研究 : (第2報)有機溶媒系における蛹油の鹸化速度について(古賀克也),1958 http://id.CiNii.jp/U63mL

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