著者
カーター ジェフリー
出版者
東海大学教養学部
雑誌
東海大学紀要. 教養学部 (ISSN:03892018)
巻号頁・発行日
no.36, pp.141-166, 2006-03-30

筆者は2001年に特別助成を受けて,アフリカのエイズ危機に関する調査を実施した。この疫病は,アメリカやヨーロッパなどの先進諸国におけるエイズ問題とは比べものにならないほどの深刻な打撃をアフリカに与えた。アフリカ地域での最初の調査に続き,筆者は東海大学の3つの学生ボランティア・グループを引率して,南アフリカで最も被害が大きいクワズール・ナタルのエイズ孤児保護センターを訪問した。本論文では,この5年間におけるエイズ危機という健康被害の進行状況をまとめるとともに,学生グループのボランティア経験を振り返ることにする。様々な理由により,世界の注目が集まり,何十億ドルもの支援が寄せられたにもかかわらず,5年間たっても,エイズ危機は改善していない。しかしながら,この危機に対する寄付金が訪問先のボランティア・センターを改善したように,エイズ孤児介添えの経験は,大きな変革を促してきたのも事実である。

言及状況

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5年間にわたるサハラ砂漠以南アフリカにおけるエイズ危機研究および東海大学国際学科エイズ孤児介添ボランティア研修の報告 https://t.co/w2vV7wQe5H

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