著者
片山 眞之 片山(須川) 洋子
出版者
社団法人日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.58, no.2, pp.75-80, 2007-02-15
被引用文献数
1

市販乾燥ヒジキ(Sareassum fusiforme(Harvey)Setchell)に含まれるヒ素は,調理前処理として乾燥ヒジキを水に浸し一定時間水戻しすると溶出されてくる.浸漬水の液温を0℃,15℃,30℃,45℃,60℃,75℃,90℃とし,各々浸漬時間を20分,40分,60分,180分,360分に設定して溶出ヒ素量を定量した.同時に,膨潤ヒジキ画分のヒ素含量も定量した.ヒ素の定量は熱中性子放射化分析によった.乾燥ヒジキを75〜90℃の浸漬水で水戻しすると,20分以内に総ヒ素量の約70%が溶出されて膨潤ヒジキ中には約30%が保持されている.この内ヒジキ固形物に結合されているのは約10%である.45℃で水戻しを行うと20分以内に総ヒ素量の約60%が溶出され,約40%が膨潤ヒジキ画分に残存するが,この時ヒジキ固形物中に結合するビ素は総ヒ素量の20%以下である.なお,ヒ素溶出の機構が単一ではないことが推察された.

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“CiNii 論文 -  ヒジキ(Sargassum fusiforme(Harvey)Setchell)含有のヒ素量を調理前処理によって軽減させる条件について” https://t.co/vFkzMHTmYo

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