著者
郡司 ペギオ幸夫
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.57, no.5, pp.244-248, 2007-05-01

Floridiの情報実在論から出発して,認識論的構造実在(SLMS-シェーマ)に見出される存在論的寄与の意義を考察し,進化・変化を含意する実在として,その描像の可能性を述べる。存在論的寄与とは,対象・認識間の齟齬を,理論内部に,抽象レベルとモデル間の齟齬として持ちこんだものである。ここではその齟齬が決して解消されないことをもって,情報単位の解体・内省が導かれるという点を論じ,生化学サイクルの観察・モデル化の事例を用いて,情報実在論が本質的に階層間齟齬を内在する動的階層構造であることを明らかにしている。

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