著者
早川 康夫
出版者
日本草地学会
雑誌
日本草地学会誌 (ISSN:04475933)
巻号頁・発行日
vol.39, no.2, pp.271-278, 1993
被引用文献数
1

日本は成帯的には森林極相域に属する。その中で局所的(間帯的)に成立する安定した草原は地形形質が有効水量を乏しくさせる立地に限られる。日本近海の島々は地質の構造的変動に伴い成立したものが多く,節理の発達した玄武岩メーサ台地や火山,あるいは珊瑚石灰岩など透水良好な立地に限り自然草原が発達した。その草原に惹かれて牛を本土から導入した。従って地質的原因で隣接する島であっても牛の飼われぬ島もある。日本海から東支那海沿いの島々,伊豆七島から小笠原諸島,大隅-吐喝喇-奄美-沖縄などの南西諸島における草地分布と牛の飼養状況を調査しとりまとめた。

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