著者
足立 整治
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:05252997)
巻号頁・発行日
vol.62, no.5, pp.664-674, 1994-08-20
被引用文献数
1

金管楽器発音を2種類の唇振動モデルを用いて定式化した。1つは垂直振動モデルであり、そこでは両唇が気流に対して垂直方向に運動する。もう1つは'扉開閉'モデルであり、そこでは唇は外向きに回転運動を行う。定式化によって得られた発音の物理モデルを用い、時間領域シミュレーションを行った。その結果、両方の唇振動モデルで金管楽器の自励発振が可能であることがわかった。唇の固有周波数を変化させることにより、少なくとも第1から第8楽器共鳴モードで持続発振が得られた。自然楽器音によって作り出される発音と同じように、合成された発音に音のピッチ・強弱に伴う音色の変化が生じることが示された。ペダル音、第3共鳴モードより1オクターブ低い発音等の複数の楽器入力インビーダンスビークの共同作用を伴った発振体制も得られた。

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