著者
加藤 英寿
出版者
首都大学東京
雑誌
小笠原研究年報 (ISSN:03879844)
巻号頁・発行日
vol.30, pp.1-13, 2007-03

小笠原と同様に数多くの固有生物と独自性の高い生態系を有するニュージーランドは、世界で最も先進的な外来種対策を実施し、多くの成果を上げている。筆者は2005年10月〜11月にニュージーランドに赴き、各地において実施されている外来種対策の現場を視察した。空港における厳しい検疫に始まり、各地で問題を引き起こしているネズミ類やオポッサムなどの外来哺乳類や様々な外来植物の駆除事業、在来生態系の再生を目指した動植物の保護・増殖と現地への植栽・再導入、そしてこれらの活動を推進するための教育普及への取り組みなどについて報告する。

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