著者
柿澤 宏昭
出版者
林業経済学会
雑誌
林業経済研究 (ISSN:02851598)
巻号頁・発行日
vol.53, no.3, pp.12-20, 2007-11-01
被引用文献数
2

本論文では,北海道十勝地方を対象として,地域材による住宅建築をめぐる協働関係形成の現状と課題について分析を行った。十勝地方においては川下を中心に工務店・設計事務所,製材業,行政の協働によりカラマツ材の住宅建築への利用が進んでいる。協働関係を形成するにあたって工務店・設計事務所が牽引車としての役割を果たしたこと,工務店・設計業者の働きかけに長期的観点から製材業が応えて住宅部材供給体制を整備したこと,行政がソフト事業によって側面支援を行ったことが重要な役割を果たした。協働関係形成の結果,カラマツ住宅建築戸数が増大するとともに,カラマツ住宅建築を進めるための民間団体も結成された。一方で,人的資源の不足から民間団体が十分に機能していない,森林所有や森林組合などが取り組みに参加していないということが課題として指摘できる。

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こんな論文どうですか? 地域材による住宅建築をめぐる協働関係の形成に関する考察 : 十勝地方のカラマツの家づくりを対象として(柿澤 宏昭),2007 https://t.co/21heQub55f
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こんな論文どうですか? 地域材による住宅建築をめぐる協働関係の形成に関する考察 : 十勝地方のカラマツの家づくりを対象として(柿澤 宏昭),2007 https://t.co/21heQub55f

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