著者
鵜野 好文
出版者
小樽商科大学
雑誌
商学討究 (ISSN:04748638)
巻号頁・発行日
vol.45, no.2, pp.p33-60, 1994-11

内部労働市場(/長期雇用)は限定的労働移動を意味する。しかし,経済効率からいえば,労働移動は容易にしかも速やかに行われることが望ましい。組織では,キャリア・パスの基本となる内部昇進システムを駆使することで効率的労働移動を達成する。また,昇進に連動する内部昇給システムを駆使することで連続的キャアリ・パス・ゲームへの参加インセンティブを維持する。ここでは,人的資源の最適配分機能としての内部昇進と,参加インセンティブ機能としての内部昇給を連動させ,内部労働市場の連続的効率を達成するキャリア・パス・ゲームの最適デザインを考える。しかも,キャリア・パス・ゲームがトーナメント・ゲームで構成される場合を考える。トーナメント・ゲームの最適報酬デザインは,プレーヤーの能力が同質的なとき,各ラウンド間の報酬格差は初期のラウンドでは一定に維持され,さらに,最終ラウンドの報酬格差はそれまでのラウンド間の報酬格差を大幅に上回るものでなければならない。

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こんな論文どうですか? 内部労働市場における報酬構造とインセンティブ(鵜野 好文),1994 https://t.co/svN22JuDlw
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