著者
山下 泰藏
出版者
公益社団法人日本薬学会
雑誌
藥學雜誌 (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
no.385, pp.227-234, 1914-03-26

其一,アミグダリン酸の酸誘導體につきて著者はアミグダリン酸バリウムに無水醋酸と醋酸曹達とを作用せしめて得たるアセチール誘導體がアルカリに不溶解なることと其分析數C_<32>H_<38>O_<18>なることより六アセチールアミグダリン酸のラクトン體なることを唱へ又アミグダリン酸バリウムに冷時にベンツオイルクロリドを作用せしめて五ベンツオイール化合物を得たるも亦アルカリに不溶なるを以て四ツのベンツオイール基のみが水酸基と交換し一つはアミグダリン酸の炭酸基と混合無水酸の状態にあることを論ぜり又無水安息香酸の作用によりては八アセチール化合物に相當する物質を得たるも元來アミグダリン酸には七箇の水酸基あるのみなるを以て他の一つは亦無水酸の状態に附加せることを述べたり 其二、芳野櫻花蕾の配精體櫻葉及櫻花のクマリン香氣は生時に之を發せずして或る醗酵を受けて初めて生ずるものなればクマリンはもと他の化合物恐くは配糖體の状況にて植物體中に存在するもの、如し著者は此見地より芳野櫻の蕾を取扱ひしに珈琲酸の配糖體を得たるのみなりき

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こんな論文どうですか? 配糖體に關する二三の實驗説(山下 泰藏),1914 http://t.co/Jv9aOTE7HR 其一,アミグダリン酸の酸誘導體につきて著者はアミグダリン酸バリウムに無水醋酸と醋酸曹達とを…
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