著者
矢島 道子
出版者
日本地質学会
雑誌
地質學雜誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.114, no.4, pp.163-169, 2008-04-15

地質学は,初等中等教育にあるいは社会教育に どんな貢献をするべきなのか,あるいは貢献できるのかを考察するために,地学教育の歴史を調べてみた.まず地学の最初の学習指導要領を概観した.そこには「地文学」の影響が大きく見られると思う.現在は「地文学」など言葉すら消滅しているので,どんなものであったかを明治期の中等教育の教科書で探ってみた.「身のまわりの地学現象から出発して,その疑問を解いていく中で,地学に親しんでいく」という「地文学」の精神は今こそ地学教育に必要ではないかと提案する.

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地文学が天文まで含む地学団結の核となったなら、なぜ戦後忘れられたのか。 RT: _hfu_: “CiNii 論文 -  地学教科書に脈々と流れているもの : 「地文学」の精神(<特集>21世紀の地学教育の深化に向けて)” http://t.co/QTvX6ib3
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