著者
土屋 晴文 榎戸 輝揚
出版者
社団法人プラズマ・核融合学会
雑誌
プラズマ・核融合学会誌 (ISSN:09187928)
巻号頁・発行日
vol.84, no.7, pp.410-416, 2008-07-25

雷活動に伴い突発的でMeV領域におよぶ放射線バーストが観測されている.これは雷活動の中で粒子が高エネルギーを獲得していることを推測させるが,その正体は,まだ十分には理解されていない.そこで,放射線の正体やその生成過程を明かすため,筆者らは新型の放射線観測装置に光・音・電場測定の機能を加えたシステムを開発し,冬季雷が頻発する日本海側の柏崎刈羽原子力発電所構内で,2006年12月より雷活動からの放射線観測を続けている.本稿では,冬の雷雲がその強電場により電子を10MeV以上に加速できる天然の粒子加速器であることを示した筆者らの観測例を中心に論じる.

言及状況

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こんな論文どうですか? 4.2 雷雲γ線の生成と粒子加速(4. 大気圏・電離圏における雷・放電現象の構造と素過程,<小特集>原子・分子過程によって支配されるプラズマの複雑性と構造形成)(土屋晴文ほか),2008 http://id.CiNii.jp/cqKbL

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